【2024年度 ものづくり補助金】2024年度も継続の方針!成長分野進出類型などの新枠も創設予定!
みなさんこんにちは。
2023年11月10日、令和5年度補正予算案が閣議決定され、それに伴い、同年度のものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)についても概要が発表されました。
経済産業省はものづくり補助金を2024年も継続し、中小企業の革新的な製品・サービスの開発、生産プロセスの省力化に必要な設備投資などを支援する方針です。
今回は、2024年度のものづくり補助金の制度概要(予定)についてご紹介いたします。
目次
ものづくり補助金とは
ものづくり補助金は、中小企業等が行う革新的な製品・サービスの開発、生産プロセス等の省力化に必要な設備投資等を支援する補助金です。政府の2023年度補正予算案では、ものづくり補助金を含む中小企業生産性革命推進事業に対して2000億円の予算が盛り込まれています。
具体的には以下の用途に利用することが可能です。
- 新商品(試作品)開発
- 新たな生産方式の導入
- 新役務(サービス)開発
- 新たな提供方式の導入
経済産業省は、ものづくり補助金の実施に対して、以下の目標を掲げています。
- 付加価値額が事業終了後3年で9%以上向上する事業者割合が50%
- 事業化を達成した事業者の給与支給総額が、事業終了後5年時点で、年率平均+1.5%以上向上
2024年度ものづくり補助金の申請類型と補助金額・補助率
2024年度のものづくり補助金は、これまでとは異なる新たな申請類型として以下3つが予定されています。
- 省力化(オーダーメイド)枠
- 製品・サービス高付加価値化枠(通常類型・成長分野進出類型<DX・GX>)
- グローバル枠
また、大幅賃上げ特例として、補助事業終了後、3~5年で大幅な賃上げに取り組む事業者に対し、各申請類型の補助上限額を100万~2000万円上乗せされます(大型コロナ回復加速化特例を除く)。
省力化(オーダーメイド)枠
省力化(オーダーメイド)枠は、補助金上限額が750万円〜8,000万円です。大幅賃上げ特例を適用すると、補助金上限額が1,000万円〜1億円となるなど、非常に補助金額が大きい枠となっています。
補助率は、中小企業の場合は、1,500万円までは1/2、1,500万円を超える部分は1/3となっています。小規模事業者・再生事業者の場合は、2/3となります。
製品・サービス高付加価値化枠(通常類型・成長分野進出類型<DX・GX>)
製品・サービス高付加価値化枠は、通常類型と、成長分野進出類型(DX・GX)の2種類が創設される予定です。
通常類型
通常類型は、補助金上限額が750万~1250万円となっています。大幅賃上げ特例を適用すると、補助金上限額が850万円〜2,250万円となります。
補助率は、中小企業の場合は1/2、小規模事業者・再生事業者の場合は、2/3となります。ただし、中小企業であっても、新型コロナ回復加速化特例を適用する場合は、補助率は2/3となります。新型コロナ回復加速化特例を適用する場合は、大幅賃上げ特例が適用できません。
成長分野進出類型(DX・GX)
成長分野進出類型(DX・GX)は、補助金上限額が1,000万~2,500万円となっています。大幅賃上げ特例を適用すると、補助金上限額が1,100万円~3,500万円となります。
補助率は、中小企業、小規模事業者問わず、一律で2/3となります。
グローバル枠
グローバル枠は、補助金上限額が3,000万となっています。大幅賃上げ特例を適用すると、補助金上限額が4,000万円となります。
補助率は、中小企業の場合は1/2、小規模事業者・再生事業者の場合は、2/3となります。
2024年度ものづくり補助金のスケジュール
現在2023年11月時点での公募内容は、令和4年度2次補正予算を基に、14次締切から開始されました。
「令和5年度補正予算」を基にした公募の開始時期については公開されていませんが、令和6年度まで切れ目なく公募を実施することが予定されています。
まとめ
まとめ
2024年度のものづくり補助金は、これまでとは異なる新たな申請類型として以下3つが予定
- 省力化(オーダーメイド)枠
- 補助金上限額:750万円~8,000万円
- 補助率:1/3〜2/3
- 製品・サービス高付加価値化枠(通常類型・成長分野進出類型<DX・GX>)
- 通常類型
- 補助金上限額:750万円~1,250万円
- 補助率:1/2〜2/3
- 成長分野進出類型(DX・GX)
- 補助金上限額:1,000万円〜2,500万円
- 補助率:2/3
- 通常類型
- グローバル枠
- 補助金上限額:3,000万円
- 補助率:1/2〜2/3
※大幅賃上げ特例として、補助事業終了後、3~5年で大幅な賃上げに取り組む事業者に対し、上記申請類型の補助上限額を100万~2000万円上乗せ
「令和5年度補正予算」を基にした公募開始時期は公開されていないが、令和6年度まで切れ目なく公募を実施する予定
いかがだったでしょうか。今回は、2024年度のものづくり補助金の制度概要(予定)についてご紹介しました。大きな内容変更はありませんが、自身の申請枠に関する要件はしっかりと押さえておきましょう。
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