【令和7年度・2025年度IT導入補助金】中小企業庁が2025年のIT導入補助金のチラシを公開。通常枠の補助率引き上げも!【令和6年度補正予算で実施決定】

みなさんこんにちは。

令和6年12月17日に、令和6年度補正予算が成立しました。

そして、翌12月18日、中小企業庁は「IT導入補助金2025」のチラシを公開し、2025年のIT導入補助金の全容が徐々に判明してきました。早速次の章から詳しく見ていきましょう。

IT導入補助金2025のチラシ

中小企業庁が公表したチラシは下記のとおりです。ざっくりいうと、前年度までのIT導入補助金を踏襲した内容となります。

中小企業庁「IT導入補助金2025チラシ」
中小企業庁「IT導入補助金2025チラシ」

IT導入補助金2025の詳細

ここからは、新たに今回のチラシで公表されたIT導入補助金2025の詳細についてご紹介します。
前年度からの変更点についても触れていきますので、ぜひチェックしてみてください。

2025年のIT導入補助金の申請類型

今回公開されたチラシによると、2025年のIT導入補助金の申請類型は下記となっています。

  • 通常枠
  • インボイス枠(インボイス対応類型)
  • インボイス枠(電子取引類型)
  • 複数社連携IT導入枠
  • セキュリティ対策推進枠

下記にて詳細情報をまとめてみます。

通常枠

通常枠は、生産性の向上に資するITツール(ソフトウェア、サービス)の導入費用を支援する申請枠です。
ITツールを導入して、業務効率化やDXを推進したい中小企業はぜひ活用しましょう。

対象経費や補助率の制限が若干緩くなり、使いやすくなりそうです。

補助対象経費

  • ソフトウェア購入費
  • クラウド利用料(最大2年分)
  • 導入関連費(保守サポートやマニュアル作成等の費用)
  • IT活用の定着を促す導入後の「活用支援」(前年度からの変更点)

補助上限額

  • ITツールの業務領域が1~3まで:5万円~150万円
  • ITツールの業務領域が4以上:150万円~450万円

補助率

  • 中小企業:1/2
  • 最低賃金近傍の事業者※:2/3(前年度からの変更点)

※3か月以上地域別最低賃金+50円以内で雇用している従業員数が、全従業員数の30%以上であることを示した事業者

インボイス枠(インボイス対応類型)

令和5年10月1日に開始されたインボイス制度への対応に特化した支援枠で、会計・受発注・決済ソフトに加え、PC・タブレット・レジ・券売機等のハードウェア導入費用も支援する申請枠です。

補助対象経費

  • ソフトウェア購入費(インボイス制度に対応する会計・受発注・決済ソフトが対象)
  • クラウド利用料(最大2年分)(インボイス制度に対応する会計・受発注・決済ソフトが対象)
  • 導入関連費(保守サポートやマニュアル作成等の費用)
  • IT活用の定着を促す導入後の「活用支援」(前年度からの変更点)
  • ハードウェア購入費

補助上限額

  • ITツール
    • 1機能:~50万円以下
    • 2機能以上:50万円超~350万円
  • PC・タブレット等:~10万円
  • レジ・券売機:~20万円

補助率

  • 会計・受発注・決済ソフト
    • ~50万円以下:3/4(小規模事業者4/5)
    • 50万円~350万円:2/3
  • ハードウェア:1/2

インボイス枠(電子取引類型)

取引関係における発注者(大企業を含む)が費用を負担してインボイス対応済の受発注ソフトを導入し、受注者である中小企業・小規模事業者が無償で利用できるケースを支援する申請枠です。

ちなみに、2024年度では、適用条件が複雑だったのか、全国で申請がまさかの1件となっています…
チラシを見ると特に前回から修正されてはいないようですね。参考までに確認ください。

補助対象経費

クラウド利用料(最大2年分)(インボイス対応済の受発注ソフトが対象)

補助上限額

~350万円

補助率

  • 大企業:1/2
  • 中小企業:2/3

複数社連携IT導入枠

10者以上の中小企業等が連携して、ITツールを導入するための申請枠です。

こちらも適用条件の問題か、2024年度では全国で申請が7件となっています…
ご参考まで。当社でも支援の実績はありません。

補助上限額

下記①+②合わせて~3,000万円

①インボイス対応類型の対象経費と同様(インボイス制度に対応する会計・受発注・決済ソフトが対象)

  • ITツール
    • 1機能:~50万円以下
    • 2機能以上:50万円超~350万円
  • PC・タブレット等:~10万円
  • レジ・券売機:~20万円

②消費動向等分析経費:50万円×グループ構成員数

③事務費・専門家経費:200万円

補助率

①インボイス対応類型の対象経費と同様

  • 会計・受発注・決済ソフト
    • ~50万円以下:3/4(小規模事業者4/5)
    • 50万円~350万円:2/3
  • ハードウェア:1/2

②消費動向等分析経費:2/3

③事務費・専門家経費:2/3

セキュリティ対策推進枠

IPAが公表する「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されているセキュリティサービスの利用料を支援する申請枠です。こちらも電子取引類型・複数社連携枠ほどではありませんが、2024年の申請数が全国合わせて225件と、「不人気枠」の一つです。

対象経費

サイバーセキュリティお助け隊サービス利用料(最大2年分)

補助上限額

5万円~150万円(前年度からの変更点)
※前年度は100万円が上限でしたが、50万円上乗せされていますね。これで挽回なるか。

補助率

  • 中小企業:1/2
  • 小規模事業者:2/3(前年度からの変更点)
    ※小規模事業者の補助率が1/2から2/3に増加しました。

IT導入補助金2025のスケジュール(2024年12月18日時点)

IT導入補助金2025の詳細スケジュールについて、2024年12月18日現在、詳細は未公表です。

ただ、2024年度は、支援事業者登録申請:2024年2月16日~10月15日、交付申請:3月15日~10月15日とこれまでよりもスケジュールが前倒しで進んでいたため、少なくとも2025年度もこのスケジュールで動けるように準備はしておくべきです。

正式な詳細スケジュールが公表され次第、当サイトにてお知らせしていきます。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、2024年12月18日に公表されたIT導入補助金2025のチラシについて解説しました。

当社も引き続き事務局のニュースリリースに注目し、追加の情報があれば本ブログで発信します。

ITベンダー・サービス事業者の方にとって、IT導入補助金は大きな顧客訴求力ゲットのチャンスですので、ぜひともチャレンジを検討してみてくださいね!

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