【最新2021年度版】IT導入補助金の採択率は?補助金支援のエキスパートが過去実績から徹底調査!

「IT導入補助金を活用してツール導入をしたいけれど、不採択になるのが不安」に感じられているのではないでしょうか。

実は、中小企業生産性革命推進事業として行われている他の補助金(ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金)と異なり、IT導入補助金は採択率や採択理由が公表されていません
残念ながら正確な採択率はわからないのですね。

ただし、IT導入補助金を監督している経済産業省や補助金申請支援を行っている中小企業診断士等からのヒアリングによりある程度の採択率が判明しています。

今回はヒアリングや弊社支援実績を元に過去IT導入補助金の採択率を調査しました。
申請時の参考情報となれば幸甚です。

過去5年間のIT導入補助金「採択率」

IT導入補助金は、中小企業等のITツール導入時の初期投資の負担を減らし生産性を向上させることを目的に、2016年に開始されました。2021年で6年目となる補助金制度となります。

それでは2016年からの過去5年間の採択率を見ていきましょう。

2016年度採択率

採択率不明

2016年は採択率等データがなく、「不明」となりました。
制度開始初年度でまだマイナーだったため、申請数、採択数共に少なかったことが推測されます。

なお2016年のIT導入補助金は費用の2分の1(上限額50万円、下限額15万円)を補助する制度となっております。現在補助上限額は最大450万円となっていますから、この5年で非常に拡大した補助金であると言えます。

2017年度採択率

採択率約50%

【締切毎採択率】

締切回採択率
1次締切約100%
2次締切約27%

2017年度のIT導入補助金の採択率は約50%(経済産業省ヒアリング)となりましたが、1次締切と2次締切で採択率に大きな差が出たようです。

1次締切時はまだ制度の認知度が低かったことに加え、交付申請期間が1ヶ月と短く、申請数自体がかなり少なかったと思われます。そのため、ほぼ100%採択という驚きの結果となりました。

2次締切時には、1次結果を受けコンサルティング会社等によるIT導入補助金のセミナーが活発となりました。これにより制度の知名度は向上しました。
さらに交付申請期間が3ヶ月と大幅に伸び余裕を持った申請が可能となりました。そのため1次と比べ、申請数が大きく伸びた結果、採択率は約27%と低下したものと思われます。

なお、2017年度は補助額上限が100万円(2016年度は50万円)と前年度比で2倍となりました。

2018年度採択率

採択率約90%

【締切毎採択率】

締切回採択率
1次締切約90%
2次締切約90%
3次 第1回締切約90%
3次 第2回締切約90%
3次 第3回締切約90%
3次 第4回締切約90%
3次 第5回締切約90%
3次 第6回締切約90%
3次 第7回締切約90%

2018年度のIT導入補助金は採択率約90%(経済産業省ヒアリング)と、非常に高い結果となりました。
予算額が500億円と前年2017年度の100億円から5倍に拡張された一方で、補助額上限が前年の100万円から50万円に減額されたことで、採択数が大幅に増加したものと思われます。

また、2018年度は3次締切が7回行われたことも特徴です。2018年10月〜12月にかけ2週間毎の締切ラッシュが起きました。なお、これだけ締切回を作っても予算を消化しきれなかったようです。

2019年度採択率

採択率約33%

【締切毎採択率】

締切回採択率
1次締切約33%(1次、2次合算値)
2次締切約33%(1次、2次合算値)

2019年度のIT導入補助金の採択率は約33%(経済産業省ヒアリング)と低迷しました。
本年より新たに補助額上限450万円と大きいB類型が発足し、採択1件あたりに支払われる補助金額が大きく上昇したことが要因の1つと思われます。

A 類型(補助額:40 万円~150 万円未満)、B 類型(補助額:150 万円~450 万円)と現在に近い申請類型となり、A類型の補助額も最大150万円未満と2018年度比で約3倍、B類型では9倍となりました。採択への難易度が上がった一方、金額の高いツールを導入するチャンスができました。

2020年度採択率

採択率約42%

【締切毎採択率】

締切回採択率
1次締切約50%
2次締切約50%
3次締切約50%
4次締切約50%
5次締切約50%
6次締切約49%
7次締切約48%
8次締切約33%
9次締切約21%
10次締切約19%

2020年度のIT導入補助金の採択率は約42%(経済産業省ヒアリング)と前年比微増しました。前半の締切回は採択率5割程度で推移していましたが、8次締切以降採択率が大きく低下しています。コロナの影響を受けテレワーク体制等の確立が必須となった企業からの申請が増えたこと等が、全体で採択率が振るわなかった要因と思われます。

コロナ対応のための特別枠C類型が新設されたことが特徴です。A、B類型は10次締切、C類型は9次締切まで実施されました。なお、A類型、B類型、C類型間で採択率に大きな差はなかったようです。

各類型毎の補助額は以下の通りとなり、コロナ対応のためとはいえ若干制度が複雑になってきた年でもあります。

A 類型(補助額:30 万円~150 万円未満(1/2))、
B 類型(補助額:150 万円~450 万円(1/2))
C類型-1(補助額:30万〜450万円未満 (2/3))
C類型-2(補助額:30万〜450万円未満(3/4))

2021年度IT導入補助金 採択率はどうなる?

冒頭で述べた通りIT導入補助金では、採択理由の発表がないため、今後の採択率を正確に予測することは困難ですが、過去結果や2021年度の予算額から推察できる部分もあります。

2021年度の予算額は、中小企業生産性革命推進事業(IT導入補助金、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金)の3事業合計で3,500憶円程度(1,200憶円+追加予算2,300憶円)となっています。昨年2020年度の予算額は追加分含め2,900憶円程度のため、コロナの大きな影響があった2020年以上の予算が確保されていることになります。
2021年度は締切回が2ヶ月毎となっており、毎月申請締切があった2020年度よりも申請締切回数は少なくなると思われます。(2018年度のように年後半に多くの締切が設けられる可能性はあります)

これらを踏まえると昨年2020年度と同じように前半の締切回の方が採択率が高く50%強を維持しつつ、年後半にかけての締切回で採択率が低下していくものの、予算額が多いことから昨年ほど年後半の低下幅は大きくないものと推察できます。

早めの締切回での申請をすることが採択率アップへの最大のポイントとなることは間違いないでしょう。

2021年度IT導入補助金の変化点(採択率に影響あり?)

最後に2020年度と比較して2021年度で変化が内容をご案内します。
大きな変更点はありませんが、「申請対象外範囲の拡大」等留意が必要な点も多いため、確りと把握した上で申請しましょう。

 ・申請対象外の事業者の範囲が拡大(大企業の孫会社、課税所得が15億円を超える中小企業は申請できない)

・IT導入補助金2020における特別枠(C類型)補助率3/4が、2021では低感染リスク型ビジネス枠(C・D類型)となり、補助率は2/3

給与支給総額の増加目標や事業場内最低賃金の増加目標が未達の場合の返還額、返還時期が明確に定義

すでに購入済みのソフトウェアに対する追加購入分のライセンス費用が申請不可に(バージョンアップも対象外)

IT導入補助金をはじめとした補助金申請は準備負担も大きく、申請内容によって採択率が大きく変わります。
弊社では補助金申請のプロフェッショナルが書類準備や申請作業を徹底サポートしております。お気軽にご相談ください。

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