【ISO支援事例】業務の可視化とISO9001取得で「品質で選ばれる会社」へ。株式会社曽我製作所様の品質改善サポートとは。
今回ご支援したのは、神奈川県厚木市でバス・トラックの部品などの板金加工を手掛けておられる「株式会社曽我製作所」様(https://www.sogass.jp/)です。ISO9001の認証取得支援を行いました。

曽我製作所様は、業務の進め方が特定の担当者に依存する「属人化」の状態にありました。ベテランの経験と勘に支えられた高い技術力がある一方で、一部作業手順や判断基準が明文化されていないため、担当者によって仕上がりにばらつきが生じ、製造工程での手戻りが発生するという課題を抱えておられました。
さらに、主要な元請企業から取引継続の条件として国際的な品質マネジメントシステム規格である「ISO9001」の取得を要請されていましたが、認証取得の前提となる品質管理体制が社内で整備されていない状況でした。
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そもそもISO9001とは?取得のメリット
ISO9001は、製品やサービスの品質を継続的に改善する仕組み(品質マネジメントシステム)を持つ組織であることを、第三者機関が証明する国際規格です。取得によって、一般に次のようなメリットが期待できます。
- 対外的な信頼の獲得:「品質を高める仕組みを持つ会社」であることを国際基準で証明でき、大手企業や新規取引先へのアピールになります。取引条件や入札の加点対象となっているケースも少なくありません。
- 業務の標準化による品質の安定:作業手順やルールが文書化されることで、担当者による品質のばらつきがなくなり、手戻りやムダの削減がコストダウンにも繋がります。
- 人材育成・技術承継の効率化:標準化されたマニュアルが整備されるため、新人教育やベテランの技術承継が進めやすくなります。
- 継続的改善の仕組み(PDCA)の定着:不適合やクレームの記録を改善に活かすサイクルが規格の中に組み込まれており、「改善し続ける組織」への変革を後押しします。
つまりISO9001は、単なる「認証の看板」ではなく、正しく取り組めば経営と現場を強くする仕組みそのものなのです。弊社はこの点を最大限に活かすご支援を行いました。
ご提案内容と目指した姿
「業務の可視化」と「ISO取得支援」を両輪で
弊社がご提案したのは、単にISO認証を取得するだけの形式的なコンサルティングではなく、事業の根本的な課題解決に繋がる2つの支援を同時に行うことでした。
- 業務フローの可視化と標準化:まずは、これまで担当者の頭の中にしかなかった業務の流れを一つひとつヒアリングし、誰が見ても分かる形に「見える化」。その上で、無駄や間違いが起こりにくい標準的な業務プロセスを再構築します。
- ISO9001取得に向けた伴走支援:複雑な規格の理解から、要求される膨大な文書作成、そして内部監査の実施まで、認証取得に必要なプロセス全体をサポートします。
目指したのは、ISO取得を「やらされ仕事」で終わらせるのではなく、業務改善のきっかけとすること。そして、現場の従業員を巻き込みながら、継続的に品質を改善し続けることができる体制を構築することでした。
具体的な仕組みと活用のポイント
業務フローの「見える化」で、属人化からの脱却
まず着手したのは、各担当者へのヒアリングを通じて、受発注から製造、納品に至るまでの全ての業務プロセスを洗い出すことです。
これまで暗黙知となっていた作業手順や判断基準を明文化し、フローチャートなどの分かりやすい形で整理。これらの資料を全従業員がいつでも閲覧できる状態にすることで、特定の担当者しかできない「属人業務」をなくし、誰もが標準化された手順で作業できる環境を整えました。標準化は品質の安定だけでなく、新しく入った従業員の教育や技術承継のしやすさにも直結します。
現場を巻き込み、品質改善のPDCAサイクルを回す
ISOの認証取得は、煩雑な書類作成や従業員への教育など、通常業務に加えて大きな負担がかかります。
弊社は、それらの負担を軽減するため、文書作成のサポートや内部監査員の育成などを支援しました。特に、ただ文書を作るだけでなく、その過程で現場の従業員の方々とディスカッションを重ね、「なぜこの手順が必要なのか」「どうすればもっと効率的か」を一緒に考える場を設けました。
これにより、従業員一人ひとりが品質に対する当事者意識を持つようになり、現場主導で品質改善のPDCAサイクルを回す文化が生まれました。
導入によって得られた効果
品質の安定と対外的な信頼を同時に獲得
ご支援開始から6ヶ月で、曽我製作所様は無事にISO9001の認証を取得。元請企業からの要請に応えられただけでなく、「国際基準の品質管理体制を持つ会社」として対外的にアピールできるようになり、取引先からの信頼獲得に大きく貢献しました。
そして、最大の成果は品質そのものの改善です。現場を巻き込んだ継続的な品質改善活動の結果、製造工程でのミスや手戻りが減り、製品品質が大きく安定・向上しました。標準化された手順のもとで誰が作業しても同じ品質を保てるようになり、手戻りの減少は生産性の向上にも繋がっています。
さらに、不適合やクレームを記録し改善に活かす仕組みが定着したことで、問題が起きても「個人の反省」で終わらせず、組織として再発を防ぐ体質へと変わりました。現在も曽我製作所様はISO認証を維持しながら、さらなる業務効率化と品質向上に向けた改善活動を主体的に続けておられます。
曽我製作所 専務取締役 曽我 航平さまからのコメント

元請からの要請で始めたISO取得でしたが、正直どこから手をつけていいか分からず困っていました。
支援をお願いしてからは、複雑な規格も分かりやすく解説してもらい、書類作成から現場の巻き込み方までサポートいただけたので、6ヶ月という短期間で認証取得ができました。
何より、これまで課題だった製品品質が大きく改善され、会社全体の品質に対する意識が変わったことが一番の収穫です。
まとめ:今回の支援のポイント
ISO取得を成功に導くための重要なポイントは以下の3点です。
- ISO取得を「目的」ではなく「手段」と捉える:認証取得はゴールではありません。対外的な信頼獲得はもちろん、自社の業務を見直し、品質や生産性を向上させる「手段」と捉えることで、取得の効果は何倍にもなります。
- 業務の「見える化」が品質改善の第一歩:まずは、現在の業務プロセスを客観的に可視化すること。課題の根本原因は、この「見える化」の過程で見つかることがほとんどです。標準化は品質の安定に加え、人材育成や技術承継にも効果を発揮します。
- 現場を巻き込むことで、改善活動は定着する:ルールを決めるだけでなく、現場の従業員がその意義を理解し、主体的に関わることで初めて、品質改善の活動は企業文化として定着します。
「ISO取得を要請されたが、何から始めればいいか分からない」「認証は持っているが形骸化している」——そんなお悩みをお持ちの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。








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