【パワポの無料フォーマット有】事業再構築補助金の事業計画書でよく使う図表とは?作成上のポイントも解説!
みなさんこんにちは。
事業再構築補助金は中小企業がコロナ禍を乗り切るために事業転換や業態転換を行う際、強力な後押しとなる補助金です。
その分申請のハードルは高く、実現性や収益性、各種要件を満たしていることを説明するために事業計画書を作成する必要があります。
事業計画書は審査員に評価され、その出来不出来で採択の結果が分かれるほど重要です。
事業の内容自体ももちろん評価の対象となりますが、前提として読み物としての分かりやすさ、伝わりやすさがなければなかなか高い評価は受けられません。
せっかく時間と労力をかけるのですから、審査員に伝わりやすい事業計画書を書いて採択の確率を少しでも上げたいものです。
そこで今回は、事業再構築補助金の分かりやすさ、伝わりやすさに関する”図表”について解説したいと思います。
目次
事業再構築補助金の事業計画書では適宜図表の挿入が必要
事業計画書は基本的にワードファイルの文章で記載します。
一方、文章だけの事業計画書は殆ど存在せず、分かりやすさの観点から、概要図やグラフ等の図表を挿入することが一般的です。
公募要領等を確認しても、
※必要に応じて、図表や写真等を用いて、具体的に記載してください
事業再構築補助金「電子入力項目」より引用
とあり、公式にも図表や写真の使用が推奨されています。
事業再構築補助金の事業計画書においてよく登場する図表は以下のようなものがあります。
- 全体スキーム図
- 体制図・組織図
- ポジショニングマップ
- 写真
- SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)
- 比較表
- グラフ
次章より、各図表について参考図表と作成上のポイントを解説していきます。
また、記事の最後に今回紹介した参考図表のパワーポイントを無料でダウンロードできるようにしましたので、ぜひ活用してみてくださいね!
全体スキーム図
スキームとは日本語にすると、仕組み、構造などの意味です。
事業再構築補助金の事業計画書においては、価値提供を行い収益を得るための事業の仕組みのことを指します。
スキーム図では、主要なヒト・モノ・カネの関係性を第三者が見ても理解できるように図解します。
ヒトには人物や組織を含み、モノには物質的な要素に加えて、情報などの形のない要素も含みます。
現状と再構築後の姿を横に並べることでbefore、afterが分かりやすくなります。
余裕があればチャレンジしてみましょう。
体制図・組織図
事業計画書作成において、読み手に「計画を実行できる社内体制となっている」ことを伝えるため、社内体制の組織図が必要です。
社内体制が曖昧だと後々の計画実施においても不都合が生じる可能性があるため、この段階でしっかりと検討しておきましょう。
社内体制の作成にあたっては特に以下2点を念入りに検討しておくことが必要です。
- どのような役割/役職があるか。
- どの部署または誰が行うか。
ポジショニングマップ
ポジショニングマップとは、縦軸と横軸の(機能とコスト、重要度と緊急度など)2軸の中に、自社・競合他社の商品やサービスをあてはめることで要素間の位置付けを明確にして比較することができる図です。
事業再構築補助金の事業計画書においては、補助事業で新たに取り組む事業の商品やサービスが競合他社とどのような点で異なるのか(優れているのか)を示す必要がありますが、その際にポジショニングマップが有効となります。
ポジショニングマップを作成することで、自社・競合他社の市場におけるポジションが視覚的にわかるようになり、差別化や優位性について語りやすくなるのです。
写真
商品や現場の写真を挿入することで、文章だけでは伝わりにくいイメージを審査員に伝えることが出来ます。
写真には適宜吹き出しなどで補足説明するとより分かりやすくなります。
例えば弊社が支援する際には、以下のような写真を適切に使うことをアドバイスしています。
- 従業員の様子
- 工場等の作業現場の様子
- UI/システム画面
- 商品イメージ
- 作業/業務の様子
- イベントの様子
SWOT分析
自社のSWOT分析(強み・弱み・機会・脅威に関する分析)を行い、事業実施の裏付けとします。
ただし、分析を行うこと自体が目的ではないため、分析結果から何が言えるのか(示唆)が重要です。
記述の方向性としては、以下のとおりです。全ての記述が今回の補助事業に繋がっているとベストですが、
難しければ少なくとも強み×機会・脅威の部分は記載するようにしましょう。
【強み×機会】
自社の強みを事業機会に最大限活かすような取り組み
【弱み×機会】
自社の弱みを改善して機会を掴めるような取り組み・対策
【強み×脅威】
自社の強みを活かして脅威を回避するような取り組み
【弱み×脅威】
弱みを理解することで脅威を最小限に留める取り組み・対策
比較表
事業再構築補助金の事業計画書においては、自社と競合を性能面・価格面から比較し、共に本事業に優位性があることを明示する必要があります。
そのため、比較表は欠かせない図表の一つとなります。前述のポジショニングマップと併せるとより他社との比較ポイントが伝わりやすいです。
グラフ
自社の財務状況や競合他社のシェア、参入事業の市場規模等、事業計画書にはあらゆるパートで数字が登場します。
そのまま文章中に含めたり、表で示しても良いのですが、可能な限り適切なグラフで数字を可視化することでより伝えたいメッセージを強調出来ます。
例えば、%や指数などのポイントの時系列比較の場合は、折れ線グラフを使います。
事業再構築補助金の事業計画書でいえば、市場調査の際のある製品・サービスのオンライン化率や利用率の推移等を示す際によく使います。
また、計画書内で推移の特徴や傾向について触れる場合は、矢印等を用いて該当箇所を強調すると伝わりやすいです。
売上高や市場規模といった実数について時系列比較を行う場合は縦棒グラフが向いています。
また、時系列以外でも複数項目を比較する場合は、縦棒グラフを使いましょう。例えば製品や企業別の売上高等の比較に向いています。
折れ線グラフと同様、計画書内でグラフの特徴や傾向について触れる場合は、矢印等を用いて該当箇所を強調すると伝わりやすいです。
同じ項目比較でも項目名が長い場合は横棒グラフが向いています。
縦棒グラフだと項目名が長くて途切れてしまう場合等は横棒グラフを使いましょう。
例えば、市場調査のパートにおいて消費者アンケートの結果を示す場合に有効です。
今回ご紹介した図表フォーマット(PPT)のダウンロード
下記よりダウンロードできます。(無料)
頻出の図表はテンプレ化しておき、すぐに取り出せるようにしておくことで、事業計画書作成の時短にもつながります。
まとめ
本日のまとめ
- 事業再構築補助金の事業計画書には適切な図表の挿入が必要
- 良く使う図表の種類はそんなに多くはない
- フォーマットを上手く使って図表の作成時間を短縮しよう
いかがだったでしょうか。今回は、事業再構築補助金の”図表”について解説しました。
公募にあたっては今回の内容を頭に入れた上で直近の公募要領を読み込むことが重要です。
事業再構築補助金はその名のとおり事業拡大・再構築の大きなチャンスですので、ぜひともチャレンジを検討してみてくださいね!
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