会社の成長には「社長の右腕」が必須!その重要性と見つけ方・選び方を解説
みなさん、こんにちは。
企業が成長するためには、信頼できる「社長の右腕」の存在が欠かせません。「社長の右腕」を担う人材は、単に作業をこなすのではなく、社長の考え方を汲み取り、理念・経営ビジョンの具体化に貢献します。しかし、右腕としての人材をどう選び、どこで見つければよいのでしょうか?
本記事では、「社長の右腕」の重要性や選定基準、その見つけ方まで詳しく解説します。
なお、当社でも中小企業向けにDXと現場の業務改善を支援するコンサルタント派遣サービス「社長の右腕派遣」サービスを提供しています。コンサルタント派遣サービスに興味がありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
目次
社長の右腕とは
そもそも「社長の右腕」とは何を指すのでしょうか。
辞書で「右腕」と引くと「最も信用し、頼みにしている部下」と出てきます。
また、中小企業庁の「2023年版「中小企業白書」」では、「右腕人材」を「社内において経営者に続くナンバー2の立場にあり、会社経営を行う上での悩み事が相談できる等、経営者が厚い信頼を寄せる人材」と定義しています。
つまり、「社長の右腕」とは、社長が最も頼りにできるパートナーとして、企業の経営課題を共に解決し、事業戦略の立案や実行に深く関わる人材といえます。
「社長の右腕」は単なるアシスタントではなく、時には経営判断や事業推進の舵取り役となり、企業全体の成長に貢献する重要な存在です。
この役割を担う人材は、経営目標を理解し、戦略立案から実行まで幅広い視点でサポートできることが求められているといえるでしょう。
社長の右腕の重要性
「社長の右腕」は企業の成長と発展において、単なるサポートを超えた「推進力」としての役割を担います。「社長の右腕」が企業にとってなぜ重要か、以下3つの観点から解説します。
迅速な意思決定と実行力の向上
企業が成長するには、スピード感のある意思決定とその実行が不可欠です。「社長の右腕」がいると、重要な課題や経営判断に対して適切に意見を出し、状況に応じてスピード感のある意思決定とその実行を行うことが可能になります。
また、社長が大きな方向性を示した後、右腕がその方向に沿って具体的な戦略を実行することで事業推進力の大幅な向上に繋がります。
中小企業庁の「2023年版中小企業白書」によると、右腕人材のいる会社が既存事業拡大と新規事業創出に取り組んだ際、右腕人材の関与度合いについて既存・新規の両事業とも「大いに関与した」「ある程度関与した」が多くなっています。右腕人材が会社の成長に向けた取組に関与していることがわかります。
【既存事業拡大と新規事業創出に取り組んだ際の、右腕人材の関与度合い】
社長を負担を軽減し経営に集中する環境の構築
中小企業では、多くの社長が経営から実務まで広範な役割を担っています。社長が多くの業務に関わっていることで経営の根幹に集中する時間が減り、戦略的な判断を遅らせるリスクが生じてしまっている状態です。
信頼できる「右腕」を持つことで、社長は実務から解放され、また時には「右腕」が経営判断や事業推進の舵取り役となり社長をサポートすることで、より経営に専念できる環境が整います。これは、企業全体の中長期的な成長に大きく寄与するでしょう。
「2023年版中小企業白書」では、右腕人材の有無別に売上高増加率の水準(中央値)を掲載しています。本調査によると、右腕人材が「いた」と回答した企業は、「いなかった」と回答した企業に比べて、売上高増加率の水準が高くなっています。
右腕人材が企業の成長のために重要な役割を果たしていることが、売上高の増加率からもわかります。
【右腕人材の有無別に見た、売上高増加率の水準(中央値)】
社員育成の促進と組織力の向上
「社長の右腕」は、社員の育成やキャリア形成においても重要な役割を果たします。
右腕が各社員のスキルや知識を把握することで、適材適所の業務やプロジェクトを割り当てられるようになります。これにより、社員が自身の能力を最大限に発揮できる環境を作り出し、チーム全体のパフォーマンスが向上します。
さらに、右腕が社員の成長トレーニングや研修を推進し、キャリアアップの機会を提供する役割も担うことも期待できます。成長を支援する環境が整うことで、社員のモチベーションが向上し、組織内での信頼関係が深まります。
社員が成長することで、組織全体の力も強化され、企業が持続的に成長するための基盤が築かれます。このように、右腕の存在が育成の推進力となり、企業の人材育成にも大きく貢献することが期待できます。
社長の右腕の選定基準
「社長の右腕」として活躍できる人材には、一定の資質・能力が求められます。
中小企業庁の「2023年版中小企業白書」によると、経営者が右腕人材の選定時に重要視した要素としては、「業務
経験の豊富さ」を挙げている割合が最も高く、続いて「経営者、社員のそれぞれと円滑にやりとりするコミュニケーション能力」、「保有する知識・スキルの希少性」、「⾃社の経営の⽅向性や価値観の熟知度の⾼さ」が挙がっています。
【右腕人材を選定した際に重要視した要素】
上記から、「右腕人材」は、豊富な経験を基にしたサポートや経営者と社員の距離を埋める役割をに期待されていることが推測できます。
上記も踏まえ、自社に適した「社長の右腕」を選定するために、以下のような自社が重視すべき「社長の右腕の選定基準」を事前につくっておくのが良いでしょう。
社長の周辺業務を巻き取るスキル・経験がある
企業の成長には、社長が戦略的な業務に専念できる環境が欠かせません。そのため、「社長の右腕」には、日常業務や周辺業務を巻き取るスキル・経験が求められます。
具体的には、日々の業務改善、会議のファシリテーション、資料作成、そして他部署との調整といった多岐にわたる業務を遂行し、社長の負担を減らすことが重要です。
周辺業務の効率的なサポートにより、社長が経営判断に集中でき、企業全体の生産性も向上します。
会社の事業内容を理解し、社長と対等に会話ができる
「社長の右腕」には、会社のビジョンや事業内容を深く理解し、経営者と対等に話し合いができることが求められます。
事業理解があることで、社長の意図や長期的な目標を共有し、適切な提案や判断を迅速に行うことが可能です。
さらに、経営者と建設的な議論ができることで、より効果的な戦略立案や意思決定をサポートし、経営方針に基づいた実行力を発揮できます。
経営に関する知見がある
「社長の右腕」には、経営に関する深い知見も必要です。
財務や戦略、マーケティングなどの幅広い分野での知識があることに加え、経営環境の変化に迅速に対応できる柔軟性も望まれます。
経営に関する知見があることで、企業の長期的な成長を見据えた提案や、リスクを考慮した適切な意思決定をサポートし、経営者が安心して委任できるパートナーとして信頼される存在となります。
社長の右腕の見つけ方・選び方
では、「社長の右腕」はどのような方法で見つければ良いのでしょうか。
その方法は、大きく分けると「内部人材を育成」と「外部から人材を確保」に分かれます。
中小企業庁の「2023年版中小企業白書」によると、実際に、右腕人材がいる企業のうち約26%が右腕を外部から確保していることがわかります。
【右腕人材の経歴】
さらに、「外部から人材を確保」する方法は、「外部人材を採用」と専門知識を持ったコンサルタントを派遣してもらう「外部コンサルタント派遣サービスを活用」に分けることができます。
このように、「社長の右腕の見つけ方」は以下3つがあり、自社に適した方法を選択する必要があります。
内部人材を育成
社内の将来有望な人材を右腕候補として育成する方法があります。
内部育成のメリットは、既に企業文化や業務フローを理解している点です。
育成を通じて、経営の視点を身につけさせ、次世代のリーダー候補として成長させることで、社長の右腕としての役割を担ってもらうことが可能です。
外部人材を採用
外部から経験豊富な人材を迎え入れることで、社内にない新しい視点やノウハウを取り入れることができます。
特に他業界での経営経験や専門知識を持つ人材は、企業にとって貴重なリソースとなり、既存の組織に革新をもたらします。
ただし、社風や価値観の違いがあるため、適応までの期間を考慮することが重要です。
外部コンサルタント派遣サービスを活用
外部コンサルタント派遣サービスを活用して「社長の右腕」を確保することは、効率的で即効性のある選択肢です。
特に、業務改善やDX推進の専門性を持ったコンサルタントを短期間で導入することで、経営の課題解決を迅速に進めることが可能です。
外部の視点と豊富な経験を持つコンサルタントが現場に入り、現状分析から課題抽出、改善策の実行支援まで幅広くサポートするため、企業のリソースを最大限に活かした成長が期待できます。長期でサポート可能なため、社長業務の一部委譲や経営陣と接点を増加させより良い関係を構築していくこともできます。
以下の記事で「コンサルタント派遣サービス」を比較していますので、ぜひご参考ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「社長の右腕」の重要性や選定基準、その見つけ方まで詳しく解説しました。
頼れる右腕を見つけて、ビジネスのさらなる発展を目指しましょう。
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